ムッソリーニ政権誕生から内戦終息まで、イタリア合理主義建築の著しい変転を、建築家の言説やプロジェクト、コンペを通じて繙く。政治、建築、学術界、実業界が入り乱れる約20年のうねりを描いた決定版、待望の邦訳。

建築家とファシズム
イタリアの建築と都市1922-1944
3,700円(+税10%)
ISBN:9784306046085
体裁:A5・344頁
刊行:2014年8月
- I 都市の形態としての建築物と地域のためのモデルとしての都市計画
- II 一九二〇年代のトリーノ——「生活の断片」の質と株式会社の合理性
- III 一九二〇年代のミラーノ——専門職としての文化と「建築の行スクァドリズモ動隊主義」
- IV 「ローマでは、ほかのどこよりも建築活動が盛んである」
- V 合理主義のふたつの展覧会
- VI 「建築、国家の芸術」
- VII コンペティションの時節
- VIII 展覧会のための建築——一九三三年と一九三六年のトリエンナーレ
- IX 都市計画——国家の芸術と社会的計画のあいだ
- X 最初の結論——E42