小さいけれど安心できる風景の素(もと)、火の見櫓。それは景色に溶け込み、日本の風土を象徴する「安全遺産」である。まちづくりのヒントとなる千変万化のデザイン満載。火の見櫓研究の決定版。

火の見櫓
地域を見つめる安全遺産
2,600円(+税10%)
ISBN:9784306045460
体裁:A5 ・176頁
刊行:2010年7月
- 1 りりしい立ち姿──見守りのかたち/消防団の歴史と火の見櫓/火の見櫓の建て方
- 2 半鐘の聞こえる集落──火の見櫓のある場所/半鐘のサウンドスケープ(鳥越けい子)/立地と類型/見直される半鐘
- 3 手仕事のエンヂニヤリング──手仕事のタイポロジー/消防署と屯所の望楼/高さと早さと安全の構造デザイン(今川憲英)/火の見櫓と鉄工所038
- 4 火の用心の教え──火の見櫓の民俗誌(八木洋行)/防災力とコミュニティ(重川希志依)/銘板は語る/生活単位の象徴
- 5 小さな安全遺産──地域遺産としての火の見櫓(西村幸夫)/「火の見単位」という安心/滅失過程とタイムラグ/よみがえる記憶、つくられる記憶150