ケアと建築から社会を見る
私たちは誰もが空間を介して必要なケアを受け取る存在。
ケアする建築は、ケアされる経験を通して、
ケアする者になることを支援する空間である。
ケアから建築を考える一冊。
ケアする建築
「共在の場」の思想と実践
2,300円(+税10%)
ISBN:9784306047112
体裁:A5・240頁
刊行:2024年1月
- はじめに
- 第1章 ほどほどにほどく、ほどけてからまる「施設」
- 事例01 復興のシンボルとしての「丘」 須賀川市民交流センター tette
- 寄稿 施設=建物と機能のパッケージの解体 西野辰哉
- 第2章 つくるから使うへ、そして「使う」がつくる〈利用縁〉
- 事例02 コミュニティとサービスと人を場所でつなぐ 本と暮らしのあるところ だいかい文庫
- 事例03 まちとの中間領域をつくる まちの保育園小竹向原/六本木
- 062
- 寄稿 ケアがあるコミュニティ 松原茂樹
- 第3章 居場所をめぐる冒険
- 事例04 農と食と場で人をつなげたなら 風のえんがわ
- 事例05 公園を介したまちづくりの取り組み ブライアント・パーク/ザ・ハイ・ライン/南池袋公園
- 第4章 〈公・共・私〉が解けるとき、あるいはその境界を越えていくとき
- 事例06 建築と庭の力が癒やし勇気づける場所 マギーズ・ウェスト・ロンドン/マギーズ東京
- 事例07 古民家の改修で、生活文化と健康をつなぐ メディカルヴィレッジヨリドコ小野路宿
- 寄稿 福祉でコミュニティをつくる—「福祉型アソシエーション」とわっぱの会 加藤悠介
- 第5章 個にして共、共にして個
- 事例08 まちに開かれた多機能型福祉施設 JOCA東北
- 第6章 「弱さ」と「ケア」からはじまる
- 事例09 高齢期の「共に住まう」かたち ゆいま〜る高島平
- 事例10 空き家を再生した、分散型ホテル アルベルゴ・ディフーゾ・カーサ・デル・ファヴォーレ
- 第7章 文化と物語による世界の認知、そして社会の「適正な大きさ」
- 事例11 廃寺の改修による「ごちゃまぜ」の場所 三草二木 西圓寺
- 寄稿 文化によるまちづくりで形成される地域の拠点 小篠隆生
- 第8章 〈利用縁〉をつくるために
- 事例12 文化住宅を改修したオープンオフィス JOCA大阪
- 寄稿 介護サービスの利用実態から、地域共生コミュニティの拠点づくりをみる 佐藤栄治
- 第9章 「ケアする建築」の展望、可能性と課題
- 事例13 日々そこにある暮らしで、地域をつなぐ 春日台センターセンター
- おわりに
- プロフィール