身体で感じることを、空間で再現する——。ユニバーサルデザインやバリアフリーの設計や計画に必要な考え方を学ぶ一冊。[基礎編]では、視覚、聴覚、触覚などからの情報の受け取り方、その情報と実際の行動の関係性から、ひとがどのように空間に出会い、その性質を理解し、そして利用するのかを理解。[実践編]では、基本的な「人間と空間の出会い方」に基づいた「ユニバーサルデザイン」の試みの具体事例の数々を、「プラスのデザイン」から「マイナスのデザイン」という思想で紹介する。
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鹿島出版会
「ユニバーサルデザインの基礎と実践」テキストデータ係
ユニバーサルデザインの基礎と実践
ひとの感覚から空間デザインを考える
2,500円(+税10%)
ISBN:9784306073562
体裁:A5・168頁
刊行:2020年10月
- 基礎編
- 見ること・聞くこと・触ること・移動すること
- 第1章 見ること──「見ること」をもう一度考えてみよう
- 「見ること」とは
- 高齢者・ロービジョン者にとっての「見ること」
- 先天色覚異常と「見ること」
- 「見ること」による空間認知──ロービジョン者の歩き方を通して
- Column ブラインドサッカーとは何か(葭原滋男)
- 第2章 聞くこと──「音を聞く」とはどういうことなのか
- 「聞くこと」とは
- 高齢者・聴覚障害者にとっての「聞くこと」
- 「聞くこと」による空間認知──視覚障害者から学ぶ
- Column 聞こえやすい音環境──突発性難聴の視点から(布施雄一郎)
- 第3章 触ること──普段「触ること」を意識していますか
- 「触ること」とは
- 「触ること」による空間認知──視覚障害者の歩き方を通して
- Column 日本橋再発見(芳賀優子)
- 第4章 移動すること──「移動すること」を科学する
- 「歩くこと」とは──移動の基本
- 「移動すること」と感覚
- 「移動すること」を学ぶ──中途視覚障害者の歩行訓練を通して
- Column 頭の中の通勤経路(葭原滋男)
- 実践編
- 「プラスのデザイン」から「マイナスのデザイン」へ
- デザインの可能性──ひとの感覚から空間を考える(原利明)
- 室内空間のデザイン──見えづらさを支える施設設計(桑波田謙)
- 駅空間のデザイン──ホームドアにみる安全対策(大野寛之)
- 道路空間のデザイン──路面表示の活用(稲垣具志)
- 視覚障害者誘導用ブロックのデザイン──その成り立ちから(大野央人)
- 点字・触知案内図のデザイン──その可能性を高めるために(和田勉)
- サインのデザイン──公共空間のわかりやすい案内(中村豊四郎)
- 音環境のデザイン──トータルデザインのための3つの視点(武者圭)
- 光環境のデザイン──照度から輝度へ(石田聖次)