近代日本の都市や地域社会において、〈神社〉にどのような機能や役割が求められたのか。大正期の明治神宮造営をメルクマールと捉え、神社境内の環境形成におけるダイナミックな構造転換を繙く17篇の横断的論考集。

明治神宮以前・以後
近代神社をめぐる環境形成の構造転換
5,800円(+税10%)
ISBN:9784306073104
体裁:A5・544頁
刊行:2015年2月
- 第1部 神社造営をめぐる環境形成の構造転換
- 第1章 神社における「近代建築」の獲得 (青井哲人)
- 第2章 戦前日本における「鎮守の森」論 (畔上直樹)
- 第3章 帝都東京における「外苑」の創出 (藤田大誠)
- 第2部 画期としての明治神宮造営
- 第4章 明治神宮が〈神社〉であることの意義 (菅浩二)
- 第5章 近代天皇像と明治神宮 (佐藤一伯)
- 第6章 外苑聖徳記念絵画館にせめぎあう「史実」と「写実」 (今泉宜子)
- 第7章 森林美学と明治神宮の林苑計画 (上田裕文)
- 第8章 明治神宮外苑前史における空間構造の変遷 (長谷川香)
- 第9章 明治神宮林苑から伊勢志摩国立公園へ (水内佑輔)
- 第3部 近代における神社境内の変遷と神社行政
- 第10章 神田神社境内の変遷と神田祭 (岸川雅範)
- 第11章 明治初年の東京と霧島神宮遥拝所 (松山恵)
- 第12章 近代神戸の都市開発と湊川神社 (吉原大志)
- 第13章 法令から見た境内地の公共性 (河村忠伸)
- 第14章 近代神社行政の転回と明治神宮の造営 (藤本頼生)
- 第15章 近代神社の空間整備と都市計画の系譜 (永瀬節治)
- 第4部 基礎的史料としての近代神社関係公文書
- 第16章 基礎史料としての東京府神社明細帳 (北浦康孝)
- 第17章 「阿蘇郡調洩社堂最寄社堂合併調」一覧解題 (柏木亨介)