明治後期から開始され、昭和初期まで発展を続けた日本の曲木家具史(デザインおよび材料と加工法等)をアーカイブするとともに、魅力的な優雅な曲面を持つ曲木家具を今後も持続していくためのソリューションを提示。

日本の曲木家具
その誕生から発展の系譜
3,800円(+税10%)
ISBN:9784306085350
体裁:B5・448頁
刊行:2012年11月
- 序章 研究の方法と対象/既往の研究
- 第1章 木・竹製品における伝統的な曲げ加工技術と意匠
- 木製品の曲面と加工/エジプトにおける木製品の曲げ加工/ヨーロッパの曲げ加工と造形/中国の曲げ加工と造形
- 第2章 蒸し曲げ法の開発と普及
- トーネット社における曲木家具の開発/北海道におけるロシア型馬橇製作技術の導入/トーネット社で製作された橇
- 第3章 我が国における曲木家具製作技術の導入調査方法
- 農商務省による広葉樹の利用促進計画/農商務省における曲木家具研究/民間による曲木家具製造/我が国の明治期における広葉樹の利用と曲木産業に関する編年
- 第4章 大正期における曲木家具
- 家具研究の進展/明治期に創業した曲木家具企業の動向/新たに創業した曲木家具企業
- 第5章 昭和初期における曲木家具
- 曲木家具製作法の基礎研究が進展/明治・大正期に創業した曲木家具企業の動向/新たに創業した曲木家具企業/折り畳み椅子の開発/生活に見る曲木家具
- 第6章 第二次大戦後における曲木家具
- 明治・大正期、昭和初期に創業した曲木家具企業の動向/新たに創業した曲木家具企業/戦後の曲木家具に見られる意匠、構造
- 第7章 曲木家具用材の資源と今後の展望
- 中国地方における利用/中部地方における利用/東北・北海道における利用/曲木家具用材に関する資源の実態と今後の展望
- 終章
- 資料