北欧の異端児から世界の先導者へ。「人間の街」をめざして闘ってきたヤン・ゲールの理論と実践の軌跡。
もしヤン・ゲールがいなかったら、私たちは街を救うために彼を発明しなければならなかっただろう。都市という世界の主役は人間である。半世紀のあいだ、ヤンの先見性あふれる活動は、都市の公共空間を自動車交通ではなく人間の場所にすることに貢献してきた。ヤンは類まれな感受性と知性とユーモアを兼ね備え、都市デザインの本質的問題を摘出し、それを克服するのに必要な実践的で都市特性に合わせた解決策を導くことができる。
——ジャネット・サディク=カーン(元ニューヨーク市交通局長)
私たちはよく、ロバート・モーゼスの規模で計画し、ジェイン・ジェイコブズの基準で自己評価すると言ってきた。しかし、それはもはや正しくない。いまや私たちは、ヤン・ゲールの基準で自己評価している。
——アマンダ・バーデン(ニューヨーク市計画局長)
街は書物と同様に読むことができ、ヤン・ゲールは街の言語を理解している。
——リチャード・ロジャース(建築家)
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人間の街をめざして
ヤン・ゲールの軌跡
2,800円(+税10%)
ISBN:9784306046788
体裁:B5変形・192頁
刊行:2020年7月
- まえがき
- 1章 人間の次元
- 2章 人びとを可視化する
- 3章 理念を広める
- 4章 実験室としてのコペンハーゲン
- 5章 物の見方を変える
- 6章 街を変える
- 7章 未来に向かって
- 訳者あとがき