鹿島出版会と
モダニズムと
藤森照信
アントニオ・ガウディ
本体 2,400円(+税10%)
20世紀建築は、バウハウスからガウディ、までの広い幅の内に納まるが、バウハウスの傾向に納得できない想いを抱く建築家とデザイナーは、とりわけ造形における“生命感”や“自然との関係”に関心の湧いたものは、バウハウスの対極に位置するガウディから刺激をうけるしかない。いろんなガウディ本の中で、現地での11年におよぶ研究とオリジナル資料を踏まえ、その生涯と作品の肝所を、この本ほど分かりやすくかつ簡潔に語ったものはない。
(ふじもり・てるのぶ/建築史家、東京大学名誉教授)